SONY ステレオヘッドホン MDR-7506 は世界標準のプロの現場で使われるモニターヘッドホン
聞こえなかった音に気づく。という言葉に惹かれた。
03Masterpiece #013
SONY ステレオヘッドホン MDR-7506
オススメの傑作を紹介する連載企画「03Masterpiece 」。13回目の今日は、世界標準のモニターヘッドホンの傑作「 SONY ステレオヘッドホン MDR-7506 」です。
・SONY ステレオヘッドホン MDR-7506について
・一般のヘッドホンとモニターヘッドホンの違い
・MDR-7506のいいところ・残念なところ
有線かつモニターヘッドホンにも楽しい世界が広がってるんすよ
ガジェット投資家|セガシンが、自ら投資した「これは価格以上に暮らしをより良くするライフガジェットだ!」と認定したものだけを集めた投資レポート集です。
沼に入ったおっさん。モニターヘッドホンに興味を持ちはじめる
今考えると、、嫁のためにワイヤレスイヤホンとヘッドホンを探しはじめたのがいけなかった・・・。
気づけば僕はイヤホン・ヘッドホン沼に片足を突っ込んでいた。。
取り憑かれたように商品探し
↓
レビュー記事や動画で理解を深め
↓
更に深くまで調べる…。が止まらない!
沼突入までは、
ヘッドホン:Bose QuietComfort 35(5年使用)
イヤホン:BeatsX(3年使用)
を愛用。
不満もなく気に入って使っていた。
壊れるまではコレがいい!と決めていたはずなのに…気づけばここ半年ほど、次々と新しいヘッドホン・イヤホン・スピーカーが不思議と家に届くようになったんだ!
結果として
・音が最高のセミワイヤレスイヤホン「AVIOT WE-BD21d」
・イコライザーが楽しい完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Life Q30」
とも出会えたのだが…
音の世界は知るほど試したくなる。楽しい!散財が止まらん!なんですわ。
終わりが見えない。もっと欲しいっす(笑)
「素の音を聴く」プロのためのヘッドホン?
今年は動画編集したいなーと思っていたところ、どうやらヘッドホンは有線が望ましいとのこと。
普段はあまり意識することはないけれど、Bluetooth接続だと遅延が発生するため、動画編集には向かないのだ。
日常的に使っている「Bose」や「Anker」のBluetooth 接続のワイヤレスヘッドホンも、有線化は可能だったので、持っているものを使うことはできる…
が、、沼に片足を突っ込んだ男は・・・
「それは買うしかないのかなぁー」と、有線ヘッドホンで良さげなものを探しはじめるのだった。
調べはじめると、より編集などに向いているのは「有線ヘッドホン」かつ「モニター用ヘッドホン」というやつらしい。いままで買っていたものは全て「リスニング用ヘッドホン」だったのだ!
Amazonとかでヘッドホン見ていても「モニター用」と書かれたものは見かけていたので名前としては知っていたのだが、何が違うのかよく分かっていなかった。
モニター用は原音を忠実に再現するためのプロ用ヘッドホン。一般的なコンシューマー用のリスニングヘッドホンは元の音楽よりも重低音を強めている場合が多い。
モニター用はプロのレコーディングスタジオから楽曲制作などの制作現場で音をチェックするために使用するヘッドホン。そのため、低音から高音まで、原音に近い音を鳴らす調整がなされている。
リスニングヘッドホンでは気づかなかった素の音に気づくことができる。
気づくことのできない音の世界を味わう。と言われたら、味わいたくなるよね。ふつう。
モニターヘッドホンはプロの現場で使われる業務用が多く「業務用・プロ仕様」に弱い僕としては、ますます惹かれていった。
モニターヘッドホンに惹かれた理由
・原音に近い、リスニング用では気づけなかった音と出会う
出会いたいです!
・業務用が多く、モデルチェンジが少ない(無い)
ロングライフなデザインが好きです!
・業務用のため、耐久性が高く壊れにくい
大事に長く使いたい派です!
・イヤーパッドなどの交換品が用意されているし、サードパーティーも多い
ヘッドホンは本体よりイヤーパットが先にダメになるよね
・一般用では広告費が価格に反映されるが、業務用は質に対して価格が安い
いい音を安く!最高やん。
と、調べるほど業務用のモニターヘッドホンを「買う理由以外見当たらない」というところまで追い詰められため、買うしかなかったんだ。買うしか・・・なかったんだよ。
Sony MDR-7506
僕が選んだモニターヘッドホン「 Sony MDR-7506 」
業務用のモニターヘッドホンを買うなら。いわゆるマスターピース、名品や傑作と言われるものを買いたい。業界標準となっているようなものを体験してみたい。
そこではじめに候補に上がったのが、
「ミュージックビデオとかで見たことあるわー!」
ってなった「 Sony MDR-CD900ST (通称:赤帯)」だった。日本のレコーディング現場では業界標準となっているモニターヘッドホン。音質について調べてみると、リスニング用にはやや向かない感じ。
そして調べている中で見つけたのが、海外標準と言われているほどプロに愛される「 Sony MDR-7506 (通称:青帯)」だった。
こちらの方が、普段使いにも向いていそうだし、望む感じに近かったため購入してみた。
1991年に発売された密閉型ヘッドホン。世界中の音のプロであるミュージシャンやエンジニアが愛するスタジオモニター ヘッドホン。
海外ではMDR7506が標準機として使用されている傑作モニターヘッドホン。
プロのミュージシャン、DJ、プロのサウンドエンジニア向けに設計されており。ジョージ・ルーカスも使っていることで有名。
日本のミュージシャン御用達のMDR-CD900STと比べ全体としての柔らかさや、比べた時に厚い低音が特徴。MDR-CD900STを赤帯・レッドラインに対して、MDR-7506は青帯・ブルーラインと呼ばれることもある。
業務用のため、有線使用。リモコンなどの操作系のパーツも一切ないとてもシンプルなヘッドホンだ。
では、僕が3ヶ月使って分かった「いいところ4つ」と「残念なところ2つ」を伝えたい。
3ヶ月使用で分かったこと「 Sony MDR-7506 」レビュー
「 Sony MDR-7506 」の4つのいいところ
1:無骨な業務用デザイン
業務用デザインが個人的に好きな理由は、目的に向き合った上で、生まれたデザイン。魅せるためではなく、使うためのデザインであること。
装飾性が薄いことや、無骨になることで、僕はとにかく業務用に惹かれがちだ。
・配線剥き出しの無骨感
この配線感!アーム部分に引っかかったりするけれど、それもまたよし。
・そそるプリント
ハウジング部分の製品名表記「青帯にProfessionalの文字」
右(R)は赤。左(L)は青(写真上)の表記が、ダサくて見やすくて素敵!ヘッドバンド部分の「STUDIO MONITOR」がたまらない!
・素材むき出しスライダー
メタル感バリバリのスライダーがいい。さらに11段調整可能。表記もあるので、分かりやすく使いやすい。
・固い、しわ感がたまらないイヤパッド
最近のヘッドホンは、しわ無しで、フワフワ感の強いイヤパッドが多いですが、MDR7506はしわっしわの固め。この雰囲気も業務用感があっていいでしょー。
・くるくる〜っとしたカールコード
通常1.2mのコード。くるくるが伸びれば3mになる。カールコードはブラグが抜けにくいメリットも。黒電話みたいでいいよね。
2:「豊かな中高音域」と「十分な低音域」で気づかなかった音に気づく
モニターヘッドホンは、リスニング用とは違い重低音が強められていない。いい意味でフラットな音質という特徴を持つ。
その中でも、MDR7506は中音域のボーカルや楽器はバランスが取れていて、解像度も高い。低音域もしっかりとしていて、高音域は普通に聴きやすい。
変に味付けされていない分、素材の良さが引き立つ音とも言うべき聴き味。
持っているBoseやAnkerのものと比べると、全く別の音で驚いた!
同じ曲でも、ボーカルが今まで聴いていたイメージと変わって面白い。
他のヘッドホンではあまり気づけない音に気付いたり、動画を見ていると、遠くの方で鳴っている音が耳に入ってきたりと、同じ音楽を聴いていても新しい発見があるのが楽しい。
全体的なバランス含め、普段づかいにも楽しいヘッドホンになっている。
3:高い調整力×側圧弱めで長時間使用でも楽
PC作業中は、基本的にヘッドホンをつけて音楽を流している。付けている時間が長いため、側圧が強めだと頭が痛くなることもある。
MDR-7506はスライダーが11段階の調整が可能。アーム部分も左右に遊びがあるので、装着感はフィットする形に調整できる。
側圧はヘッドバンドをグイッと広げれば、一気に弱くなるなどという荒技も使えるのがいいところ。
イヤパッドも薄く密閉感が少ないので、蒸れる感じが少なくて快適。
そして、軽い約230gなので、長時間付けていても首に負担が少なくていいよね。
4:充電しなくていい楽さ
僕は我が家の「充電大臣」として、家の全ガジェット類への充電マネジメントを行なっている。毎日使っているものが23個も及ぶため、日々充電に追われている…。
そんな中、この新入りヘッドホンは有線!充電いらずだ。使おうと思った時にバッテリー残量を気にしなくていい気楽さがマジいい。
有線も改めていいよね!
「 Sony MDR7506 」の2つの残念なところ
1:当たり前だけど、、付けたままで自由に動けない
ワイヤレスヘッドホンに慣れると、家の中でも付けたまま、何処へでも移動する癖が付いている。
久しぶりの有線かつ、ヘッドホン。有線だということを忘れてデスクから移動して、
ガッ!!
とリードで引き戻された犬みたいになる瞬間が何度もある。考えごとしている時など、かなりの確率で有線であることを忘れて犬になっている。
有線ならではの良さもあるけど、ワイヤレスならではの良さもあるわけで、、
2:Appleを恨むステレオミニプラグ問題
Apple派のためPCは Mac Book、タブレットはiPad、スマホはiPhoneのため、端末にステレオミニプラグが端末を買い換えるたび、無くなっていく・・・
使うためには、いちいちハブをかまさないといけないのが面倒なのが、残念だ。
Sony MDR-7506 のスペックもチェックしておこう‼
タイプ | オーバーヘッド型 |
装着方法 | 両耳 |
駆動方式 | ダイナミック型 |
イビーダンス | 63 Ω |
再生周波数帯域 | 10Hz~20kHz |
最大入力 | 1000mW |
接続タイプ | 有線 |
構造 | 密閉型 |
プラグ形状 | ねじ込み式の標準プラグ付きミニプラグの2ウェイ |
音圧感度 | 106db |
ドライバサイズ | 40mm |
コードの長さ | 通常1.2m カールコードを延ばせば3m |
重量 | 230g |
まとめ
今回は世界標準の傑作モニターヘッドホン「 SONY ステレオヘッドホン MDR-7506 」を紹介してきた。
ロングライフな業務用ならではのデザイン。モニターヘッドホンとして世界標準となった音質は、プロの現場はもちろん、日常のリスニング用としても最適なヘッドホンだ。
所有欲も高く、使っていた楽しいので、いつもと違うヘッドホンが欲しい。有線ヘッドホンを探していた。という人にとっては買って損の無い傑作だと思う。
SONY MDR-7506 は、モニター用ヘッドホンならではの音質で「楽しくなる」「嬉しくなる」ガジェット。世界標準のモニターヘッドホンを持つという所有欲を満たされる「嬉しくなる」もある。
有線であるため「楽になる」「早くなる」というメリットも場面ではあり、充電の心配をしなくていいため「安心できる」ものでもある。
「楽しい嬉しい」が効果としては大きいライフガジェットだ!
今回紹介したライフ ガジェット
SONY ステレオヘッドホン MDR-7506
Sony MDR-7506
世界標準のモニターヘッドホンの傑作。バランスのいい音質と、所有欲の満たされるデザインを楽しんで欲しい 。
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